6月15日、オリエント・エクスプレスのペルー・クスコ2軒目のホテル「パラシオ・ナザレナス」がオープンしました!

このホテル、オリエント・エクスプレスらしい、というかオリエント・エクスプレスでなければなし得なかったあれこれが沢山詰まった、趣深いホテルなんです。
クスコがインカ帝国の首都であった町というのは皆さんご存知ですよね。
アンデス山脈中の標高3600Mという富士山並みの高さにある(!)都市です。
ここには同じオリエント・エクスプレスのホテルが既にもう1軒、「ホテル・モナステリオ」という修道院を改築して造られたホテルがあるので、オリエント・エクスプレスにしてみればクスコは熟知した町といえるでしょう。
今回OPENした「パラシオ・ナザレナス」も同様に16世紀の修道院を改築して造られたものなのですが、何がすごいっていうといっぱいあるのですが、まずこの高山地にインフィニティプールを作ってしまったこと。



標高3000M級のインフィニティプールですよー。スパもあります!
※一般の方は危険ですので本気泳ぎしないようご注意ください(笑)
このように、このホテルは歴史観光目的のトラベラーがメインの都市にありながら、リゾートテイストをふんだんに取り入れているのが特徴の一つ。
他にもホテルのガーデンで育ったハーブが詰めらたバスピローが用意されていたり、カクテル・メーキングセットがあったり(アンデス地方のエキゾチックなカクテルの作り方のレシピ付き)といった具合です。
そしてもう一つはこの都市ならではの歴史的な側面。
4年もの歳月をかけた修復と新築作業はそれはそれは困難を極めたものでした。というのも場所が場所ですから、インカ時代の遺跡の掘り起こし作業も同時進行となるわけです。
建築士と考古学者による細心の配慮のもと、歯ブラシなどを用いた手作業での掘り起こし・・・
歴史と文化を守ろうという強い思いと、このホテルへの並ならぬ情熱があったからこそなし得た業。
建築の過程で発掘されたインカ時代の品々はホテルのライブラリーに展示されている他、内装に用いられている壁画や壁の彫刻も本物の歴史的文化財に溢れていて、まさにホテルそのものが博物館さながら!これはもう歴史好きにはたまらな〜い空間ですよね。
シャーマン、ソムリエ、歴史家といった各分野のエキスパートによる「雑談」セッションも毎日開催され、ゲストはクスコの歴史、芸術、文化について興味深い話を聞くことができるそうです。


お部屋の内装。40平米〜のオールスイートです。

バルコニーからの眺め。

修道女が窓際で祈りを捧げる姿を想像してしまいますね。

オリエント・エクスプレス ペルーの代表取締役、ローレン・カラセットは次のようにコメントしています。
「パラシオ・ナザレナスの新たな誕生までの工事行程は困難の連続でしたが、オリエント・エクスプレスがやり遂げたことを誇りに思います。1978年に伝説のベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレスを復活させて以来、歴史的なアイコンに息吹を与え蘇生させることが、当社の特殊分野の一つとなっていることを証明しました。」
オープニングを記念して「1泊1室約645$(3泊から)」のキャンペーンを実施中!
ホテルの詳細はこちらから。
http://www.palacionazarenas.com/web/onaz/palacio_nazarenas.jsp
ラベル:ペルー